本日は、東京自治研究センターの月例フォーラムに出席しました。
今回は、2025年度東京都予算案について、東京都財務局主計部財政担当課長から説明を受けました。
2025年度予算は、不確実性が高まる社会情勢の中、「成長」と「熟成」が両立した持続可能な都市の実現に向けて、全ての人が輝く東京の未来を切り拓く予算として編成されたとのこと。
「ダイバーシティ」、「セーフシティ」、「スマートシティ」の3つのシティを進化させ、「世界で一番の都市・東京」の実現に向けた施策を積極的かつ着実に展開していく方針。
歳入では一般会計予算規模は9兆9296億円で、都税収入は前年比8.5%増の6兆9296億円となっており、歳出における経常経費は5兆7367億円、投資的経費は1兆1611億円、公債費が2872億円となっていて、歳入歳出ともに過去最大規模とのこと。
少子高齢化対策や学校教育の充実、警察・消防活動などに多くの予算が配分されていて、「福祉と保健」へ関わるものが大きく増加しています。
また、地方法人課税の一連の不合理な見直しの影響額は1.5兆円となっており、平成20年より累計で10.8兆円もの都税収入が奪われており、東京都にしてみれば由々しき事態となっているとの報告がなされました。
細かな施策に目を向けると「卵子凍結への支援」、「無痛分娩費用助成」など、結婚、妊娠、出産、子育てをシームレスに支援することへ力が入れられており、「018サポート」や「都立高校等の無償化」など引き続き子育て支援事業も進めていくとのこと。
働き方に関するアクションとして「女性活躍の輪(WA=Women in Action)」や「手取り時間の創出」に関わる支援を拡充し、各職場でのカスタマーハラスメント対策を進めて、就労環境を整えていくとの話がありました。
そして、成長を促す分野として、スタートアップや成長産業への参入や投資促進が挙げられ、観光、文化などで都市の魅力を上げていくと説明がありました。
全体的には、これまでの支援の拡充が多く見受けられ、現状に合わせた手直しがなされている感じです。
当たり前ですが、都の予算は、新宿区にも大きな影響があります。
都の方針や狙いを知ることが重要で、とてもためになる学習会でした。
これから区の予算説明や審議が始まりますが、都の方針や予算を参考にしながら、そちらもしっかりと取り組んでいきたいと思います。
ちなみに、この予算書は小池知事の会見同様に横文字がふんだんに使われており、個人的な感想としては、聞きなれない単語の羅列に何だか煙にまかれているような気分になりました。
夜は、新年会が1件。
新年会の予定も残りわずかです。