地方都市視察

2023年11月02日

 10月31日から11月1日にかけて、文教子ども家庭委員会の地方視察に出ていました。

10月31日は宮崎県都城市に赴き、市立図書館「Mallmall」の運営について、お話を伺いました。

新宿区でも中央図書館をどのように取り扱うか、建設も含めた議論が続いています。

そうした中、この都城市では事業者が撤退したショッピングモールを活用し、市立図書館としました。

図書館と併せて、子育て支援施設や保健センターも設置し、来館者が100万人を超える大人気の施設となりました。

子育て支援施設も併設していることから、ベビーカーでも不自由しないつくり(これは車椅子などでも不自由しないつくり)となっており、様々な点で配慮がなされています。

また、この図書館では居心地の良さに力を入れたとのことで、カフェはもちろんこと、ほとんどのエリアでおしゃべりが許されるなど、最近のトレンドも十分に押さえたものとなっています。

椅子や棚などにもこだわりを持ち、各ゾーンのニーズに合った活用などがなされており、若者向けにはファッションラボやティーンズスタジオなどもあり、至るところで大人気の理由を感じます。

課題としては、周辺の商業スペースがシャッター街化してしまっているので、そうしたところにも集客効果を波及させていきたいとのことでした。

「Mallmall」を視察して、改めてこれからの図書館のあり方を考えさせられました。

夕方に視察を終え、都城から鹿児島へ。

11月1日は、鹿児島市のすこやか子育て交流館「りぼんかん」の視察です。

「りぼんかん」は、市職員の福利厚生施設を子育て支援施設へと改装し、桜島が間近に見えるすばらしいロケーションも相まって、とても人気の施設とのこと。

施設内は天井高く、広い空間が確保されていることから室内にも大型遊具が設置されています。

また、室内にて砂場や水遊びもでき、音楽や工作のできる部屋はもとより、親子で料理を作れる部屋などもあり、多様なニーズに応えることができるものとなっていました。

100台を超える駐車場もあり、市外からの来館者も多いとのこと。

敷地の広さにうらやましさを感じつつ、様々なニーズに応えようとする姿勢はとても勉強になりました。

最近では、物見遊山ではないかと問題視される地方視察ではありますが、遊ぶ間もない一泊二日の南九州の強行軍。

正直、移動でクタクタにはなりましたが、都城市、鹿児島市、それぞれで様々な学びとヒントを得ることができました。

こうしたことを区政にしっかり反映し、決して観光ではないことをお示ししていければと思っています。

 

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