本日は、文教子ども家庭委員会の管内視察で、「新宿区立子ども総合センター」へ行きました。
この施設では、「親と子どものひろば」として利用される児童コーナーや「ひろば型一時保育」、「低学年学習支援教室」、「学童クラブ」、そして「発達支援あいあい」などの取り組みが行なわれています。
虐待や育成など、子ども総合センターへの相談利用実績は年々増えていて、その内情や対応について、確認がなされました。
また、こちらの中庭では、新宿区青少年活動推進委員会が主催する農業体験もなされており、32名の定員に4倍近い応募があったことが報告され、抽選から漏れた方々への対応などについての質問が出ていました。
「あいあい」を中心とする発達支援コーナーでは、近年増加傾向にある発達障がいの支援や療育などを行っています。
相談ケース数も年々増加しており、療育を民間事業者にスライドさせつつ相談体制の充実を図っていくとのことで、今後は人繰りが課題のようです。
「あいあい」での療育における目玉は「スヌーズレン」を採り入れたことです。
「スヌーズレン」とは、2つのオランダ語”snuffelen”(鼻でクンクン臭いを嗅ぐ)と”doezelen”(ウトウトと居眠りをする)の合成語で、周りの環境を探索する能動的な側面とリラックスした静態的側面を併せ持つ空間の創出とのこと。
一般には視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の五感を適度に刺激する多重感覚環境の中で、利用者と指導者(介護士・治療士・教員等)と環境の3者間の相互作用による活動で、利用者と指導者の共感を重視し、利用者の主体性を尊重して行われることで、様々な効果が実証されてきています。
私はこれまで、議会で発達支援の重要性と緊急性を訴えてきましたが、さらに充実した事業が行われるよう、引き続き取り上げていきたいと思います。
午後は、会派のメンバー全員でこの秋に区長へ提出する予算編成及び政策・制度に関する要望書の作成です。
昨年度のものと区からの回答を照らし合わせながら、加筆修正したり、新規で文書を起こしたり、一つ一つの要望をチェックしています。