本日は3月11日、東日本大震災の発生から11年目となりました。
多くの犠牲者の方々、多くの被害を受けた方々、いまだ避難生活を余儀なくされている方々、全ての被災者の皆さんに心からお祈りとお見舞いを申し上げます。
報道特番などでも、復興がままならぬ現状やいまだ心の傷が癒えぬ状況など、被災地のご苦労が取り上げられていました。
3月11日はもちろんですが、日頃からまだまだ復興に向け、頑張っている人たちがいることを思い出し、決して忘れることなく、寄り添い支え続けていかなければなりません。
以前にお手伝いした震災遺族の集まりで、改めて考えさせられたのですが、東日本大震災の死者・行方不明者(震災関連死を含めて)合わせて2万2207人と一言で片づけるのではなく、一人ひとりに生きてきたストーリーがあり、遺された方々は様々な苦悩と今も戦い続けている現実があることを。
こうした困難や悲しみを乗り越えて、多くの犠牲から培った防災の知恵や教訓を基に対策を進めていく必要があり、防災・減災、復興への備え、コミュニティーの再構築など、貴重な教訓を決して無駄にせぬよう、私も全力で取り組んで参ります。
本日は、10時から予算特別委員会が開かれました。
引き続き、款項目別の質疑を行いました。
本日は、土木費、教育費についての質疑です。
「中井駅や下落合駅へのホームドア設置について」、「開かずの踏切対策について」、「子どもの体力低下について」、「小中学生の読書について」、質問しました。
(質問は以下、全文掲載)
しっかりと議論して、17時に委員会は散会となりました。
<9款 土木費-5項 都市計画費>
鉄道駅のバリアフリーの整備について、伺います。西武新宿線の高田馬場駅や西武新宿駅の整備計画が進み、順番からすると中井駅や下落合駅へのホームドア設置という流れになるものと思い、つい期待してしまいますが、国も都もホームドア設置の補助金についての考え方が柔軟になったと聞いています。都の助成が受けやすくなるよう、区も有効と思える情報は惜しみなく出していただいて、ホームドア設置の一助となることに努めていただきたいと思います。
Q:区は、ホームドア設置助成の条件緩和などについて、どのように聴き取っているか、お聞かせください。
鉄道施設の整備ということで、下落合駅の南口改札について、お伺いします。現在、改札口の開いている時間が7時半から22時ということなのですが、改札時間の延長を求める声が地域から挙がっています。以前、この話があった際、区の「終日開いていただきたい」という要望に対して、西武鉄道としては、「課題が幾つか残っているが、前向きに捉えている」との感触について、答弁がなされていたものと思います。
Q:地下化にての開かずの踏切対策は白紙になり、連続立体交差化の再検討が今後の焦点となるものと思いますが、まずはできることから進めていくといった点で、改札時間の延長について、現在の取組状況をお聞かせください。
Q:渋滞調査と車の迂回調査も年度明け早々に実施するとのこと。連続立体交差化の再検討について、まずは影響のある地域の町会長の方々との意見交換を実施し、地域住民からの意見交換会へと広がりを持たせていく予定とのことですが、鉄道事業者への働きかけのスケジュールについては、どのようにお考えか、お聞かせください。
(答弁を受けて)
開かずの踏切の解消は、地域住民の長年の悲願でもあります。区におかれましては、住民の立場に立った粘り強い交渉をくれぐれもお願い致します。
<10款 教育費-2項 小学校費、3項 中学校費>
子どもの体力低下について、伺います。先日、スポーツ庁は小学5年生と中学2年生を対象とした2021年度の全国体力調査の結果を公表しました。握力や上体起こし、50m走などの8種目の成績を点数化し、体力測定がなされます。その体力合計点において、男子では小中学校ともに調査以来の過去最低となり、上昇傾向にあった女子も新型コロナ発生から連続で低下しているとのことです。
スポーツ庁では、スマートフォンやタブレットなどの画面を見る時間が増えて運動時間が減ったことに加え、コロナ禍による活動制限も影響しているとの分析を示しています。
Q:区は、子どもの体力低下について、どのように把握しているか、お聞かせください。
Q:これまでも、コロナ禍の下での生活や学習方法の変化により、子どもの口内環境の悪化や視力の低下などがあることを指摘してきましたが、体力の低下についても同様で、何か手立てを講じる必要があるものと考えますがいかがでしょうか。
Q:以前、運動不足が長じると「歩く」、「ひなたぼっこ」からスタートして、徐々に慣れてくるに従って運動量を増やしていくといった答弁があったかと思いますが、それは運動不足になった子どもへの対応であり、そもそも運動不足にならないようにすることが重要です。今後、また登校自粛などの状況に陥った場合、オンラインでの体操やトレーニングなどのやり方もあると思いますが、ご見解を伺います。
小中学生の読書について、伺います。小中学生に1人1台の情報端末配備など教育現場にデジタル化が進む中、子どもたちの読書にも電子化の動きがあります。荒川区の小学校などでは、電子書籍定額読み放題(サブスクリプション)サービスを試験的に導入し、児童の読書促進に活用しています。もちろん、紙の本による読書も併用しての取り組みとのことですが、学校図書館の貸出冊数が前年の4割増しとなったようです。
Q: 小中学生に1人1台の情報端末配備が済み、活用についても環境が整ったことから、こうした学校図書のあり方も検討すべきかと思いますが、ご所見を伺います。
(答弁を受けて)
学校図書は子どもに豊かな学習環境を提供する場であり、子どもの読書経験をどうやって豊かにするかという発想で取り組まれるべきです。紙と電子のバランスをどのように考えていくかなど、議論の余地も多いものと考えますが、何より子どもの視点での検討を要望いたします。