水道設備の老朽化が問題になっている。
日本の水道は、50年代から70年代に集中的に整備が進められた。
法定耐用年数は40年と定められているが、実際には改修が追いつかず50年を超えて使い続けられているものも少なくない。
各地域では、漏れた水で地下の土が流され歩道が陥没したり、地下施設に流れ込んだりと問題発生が報告されている。
こうしたトラブルを防ぐには、計画的に設備の補修や更新が不可欠だが、自治体が更新作業に使える資金の不足が心配されている。
当たり前だが、人口減少とともに水道料金収入は目減りし、資金確保が難しくなる。
料金値上げの動きもあるが、住民生活に直接的なダメージとなるため、簡単にはいかない。
IT技術を活用した点検作業の普及など、自治体は老朽化の進み具合を細かく調査し、効率的に改修を進めていくことが重要だ。
防災の観点からも、ライフラインを守り、備えることに努めていかなければならない。
人材難などにも懸念の声があがっているが、しっかり取り組んでいきたい。