本日は、昨日の総理の所信表明演説を受けて、海江田万里代表は30日、衆院本会議で代表質問を行った。
(1)安倍総理の国会軽視(2)閣僚・議員の資質(3)「女性の登用」と女性・子どもの貧困(4)震災復興と福島再生、原発再稼動(5)経済政策(6)賃金の低下(7)雇用問題(8)社会保障(9)財政規律・財政再建(10)行政改革(11)「地方創生」(12)外交防衛(13)拉致問題(14)集団的自衛権行使(15)普天間基地の運用停止(16)政治改革――などについて質問した。
本会議後、30日夕に東京・有楽町で国会開会にあたり、街頭演説を行い、「国民の声を代弁して民主党が国会でしっかりと議論を行っていく」「日本社会の健全な発展に向けて力を尽くす」と力説した。
海江田代表は民主党政権下で苦汁の決断をし、党を割ってまで断行した消費税増税の決定は、次世代への負担を軽減することと、消費税増税分は全額社会保障費に充てるという民主・自民・公明の3党合意に基づいて選んだ道だったはずだと説明。
「社会保障の充実のために使われるのではなく国土強靭化の名の下に、公共事業費に増税分が当てられるのは断じて認められない」と安倍政権を批判し、社会保障費の拡充のために使うよう、民主党が強く働きかけていく考えを示した。
安倍総理は日本の国民の暮らしや雇用に関心が薄らいでしまったのかと指摘。
また「女性の活用を声高に謳っているが、安倍総理が注目するのは大企業など恵まれた環境で働く女性たちであり、正社員であっても男性に比べて低い賃金で働き、非正規雇用も男性と比べて圧倒的に多いのは女性だ。そうして点は見ていない。」として、「輝きたいと思いながら輝けない人、光が当たらない人に光を当てるのが政治の役目のはず。」だとして、民主党がそうした政治を担っていくと強調した。
また、日本国内で人々の心の荒みを散見するとして、盲導犬を怪我させたり目の不自由な人の白杖を妨害するといった心ない行為が頻発している状況にも海江田代表は危機感を感じるとして、「格差社会が固定化され、格差が拡大する方向のなかで社会が荒んできている」と述べ、「私たち民主党は日本を支えてきた中間層を再生し、この人たちの力によって日本全国で力をつけていかなければいけないと思っている」として、日本社会の健全な発展に向けて力を尽くすと宣言した。
足を止め、熱心に耳を傾けていただいた方々から「頑張れ」とのたくさんの声があがった。
しっかりと暮らしや雇用などを守る取り組みに全力を尽くして参ります。