子育てをする男性が「イクメン」と呼ばれ、耳に馴染み、社会的にも定着してきた。
「イクメン」が妻を支え、大いに子育てに活躍している話を耳にする機会が多くなった。
その反面、「うちの会社でそれをやったらクビか、良くて閑職行きだよ。」とため息をつくお父さんの諦め声も多く聞く。
働く女性を支え、育児に積極的な父親を増やすことが少子化改善には欠かすことができなのに、深夜まで働かざるを得ない父親や仕事を諦めざるを得ない母親が後を絶たないのが現状だ。
そんな父親やマタハラに苦しむ女性の救いになる取り組み、「イクボス養成」が広がっている。
「イクボス」とは、子育てに理解があり、部下に積極的に子育てに参加させる上司のことだ。
イクボス養成講座では、
「部下やその妻の妊娠報告や育児休暇の申請の際、どのように対応するか。」
「長時間労働を美徳とする管理職世代の意識を変えるには。」など、
講義やディスカッションを通じて、子育てへの理解を深めていく。
また、「上司が部下の家族や私生活にも配慮すれば、部下のストレスが減って能力が上がり、それに併せて会社の業績も上がる。」としたデータもあり、会社側も注目しているとのこと。
人口減少に歯止めがかからない現在、少子化対策は待ったなしだ。
総合的な取り組みが必要なことは言うまでもない。