本日は、質問日なので駅頭はやめておきました。
10時から本会議が開会です。
冒頭は、民進党・無所属クラブの代表質問、質問者は鈴木ひろみさんです。
①防災施策について
②妊産婦の自殺対策及び産前産後のケアについて
③保育所の充実に向けた取り組みについて
④保育の質の向上と格差是正について
⑤子どもの貧困について、質問しました。
手前味噌ですが、とても良い質問だったと思います。
午後からは、一般質問となりました。
私の会派からは、志田雄一郎さんと私が登壇です。
志田さんは、「補助犬に対する理解について」、来るパラリンピックを見据え、店舗などへの指導について質しました。
私は、「災害時における障がい者の避難について」質問しました。
熊本の地震で、障がい者への対応が追いついていないことが顕著化したのを受けて、避難体制や避難所での備えなどについて聞きました。
(以下、質問全文掲載)
質問を無事終え、これで参院選に向けフルスロットルです。
「災害時における障がい者の避難について」
4月16日、住宅が倒壊し、山が崩れ、橋が落ちた熊本からの映像に、言葉を失いました。
まだまだ余震が続くようですので、被災されている方々のご苦労・ご心労は計り知れません。
改めて日本列島はどこにいても震災と隣り合わせだということを実感しました。
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災されている全ての皆様に心からお見舞いを申し上げます。
それでは質問に入りたいと思います。先ほども申し上げましたが、4月16日、熊本を中心にとても大きな地震がありました。
目を覆うほどの被害が発生し、現在も多くの方々が避難生活を余儀なくされている状況です。
そうした中、先日、NHKで震災に関連した番組を見ていましたら、生中継で障がいを持った方々へインタビューやお困りごとを取材するものがありました。
そこでは、「発達障害の人たちの避難所での生活が限界にきている。音や臭いに敏感なため集団生活がつらい人が多い。」
「精神障がい者は見た目では分からず。その症状を理解してもらえないことが多く、周囲とのトラブルが多発している。」
「障がい者は、必要な支援をうまく伝えられず。その家族は、大変な時だからと気を遣い「大丈夫」と言って我慢させてしまう。」
など、ご苦労なされている生の声を聴くことができました。
災害時に、障がい者市民が必要とする支援として、
「避難をうながす情報の伝達手段の確保」
「避難所までの移動手段の確保」
「避難所のバリアフリー化と避難期間の生活支援」
「常備薬を必要とする人や医療を受けている場合の医療支援」
であると、被災障がい者の支援活動を行なっているNPO「ゆめ風基金」の方の講演で教わることができました。
そこで、避難をうながす情報伝達や移動手段の確保について、お聞きします。
聴覚障がい者の体験談によると、
「防災無線や広報車のスピーカーで避難を呼びかけられても、耳が聞こえないのでわからなかった」
「地震直後は停電でFAXもテレビも使えず、携帯電話もつながらなかったので、まったく連絡がとれなかった」とのこと。
視覚障がい者の方は、「テレビで流れるニュース速報はチャイムで気づくが、あとは文字だけなので中身がわからず不安になった」と話していました。
一律のモデルをイメージして、対策を考えるのではなく、障がい者1人ひとりの状況に適したきめ細かな方法で情報を保障することが大切であり、命にかかわる大切な情報を確実に伝えるために、二重三重の仕組みを作っていくことが重要です。
そして、移動する際の手段をどのように確保するのかも大きな課題と考えます。
どのような対策を区はお考えか、併せて、こうした障がい者の方々の震災時の安否確認システムはどのような状況となっているのでしょうか。
お聞かせ下さい。
また、災害対策基本法で本人確認なく、避難行動要支援者名簿の提出が可能になっていますが、個人情報なので平常時には行政から障害福祉サービス事業者等への提出はできませんが、但し、発災時には、迅速に名簿情報を提供するため、自治防災組織のみならず、名簿の共有や役割分担など、もっと障害福祉サービス事業者等との連携も必要なのではないでしょうか。
区のお考えをお聞かせ下さい。
次に、避難所での生活支援についてお聞きします。
薬や医療器具の確保はもとより、障がい者の生活支援への人手の確保も大きな課題と考えます。
災害ボランティアセンターだけでは、障がい者を支援する担い手の確保が不充分だと思われます。
障害福祉サービス事業者等の福祉に携わる専門家と連携し、福祉避難所の運営や自宅に残る要援護者への生活支援につなげる必要があるものと考えますが、その体制は整っているのか、ご教示願います。