<健康費>
胃がん検診のABC検診についてお聞きします。
ABC 検診とは、検査でピロリ菌感染の有無、ペプシノゲン検査で胃粘膜萎縮度を調べ、その結果を組み合わせて胃がんのリスクをA,B,C,Dの4群に分類して評価する検診です。全く新しいタイプの胃がんの検診で、胃カメラもバリウムも飲む必要はありません。ほんの数ccの採血で行うことが出来ます。しかも、早期胃がんの発見率はバリウムで行う胃の透視検査よりも2倍高いと言われています。「胃カメラもバリウムもやるのが嫌だ。ローリングが苦手。」という方の為に、こうした検診の幅を広げる動きがある中、新宿区の現在の取り組みをお聞かせください。
新宿区は胃がん検診受診率、平成26年度11.6%です。
がん対策推進基本計画に掲げられている「5年以内にがん検診の受診率を50%」ですが、達成できると思いますか。
NPO法人胃がん予知・診断・治療研究機構が全国1750市区町村を対象に実施したアンケートの結果で、同機構が6月10日に発表したものによると、「目標を達成できると思う」自治体は、わずか1.5%にとどまることが明らかになりました。区はどのようにお答えになったのか。または、どのようにお考えかお聞かせください。
受診率が上がらない要因は、「受診者が『受けよう』という気持ちにならないこと」がトップで637件(74.1%)、次いで「検査方法がバリウムのX線検査に限定されていること」が416件(48.4%)とのこと。
なお、検査方法がバリウムによるX線検査(集団・個別を問わず)に限定されている自治体は691件(80.3%)で、バリウム検査の問題点については、「飲むのが苦手、ローリングが苦手という人が多い」が約9割を占めました。
また、ABC検診にすれば「受診率が上がると思う」との回答は326件(37.9%)、「ABC検診の導入を検討してみたい」と答えた自治体は98件(11.4%)でしたが、区はこの検診の導入について、どのようにお考えかお聞かせください。
がん検診のお知らせを郵送するにあたり、ABC検診の説明とアンケートなども入れて、直接区民に「こうした取り組みがあればどうでしょか?」と問うことはできないか。
その結果を受けて、ABC検診をどうすするか判断しても良いのではないでしょうか。
新たに費用をかけて行なえという話ではありませんので、十分に可能であり、民意を吸い上げる効果があると思いますがいかがでしょうか。区のお考えをお聞かせください。
厚生労働省が指針を定めていないことから、導入の様子を見ている段階とのことですが、目黒区の他に中野区、板橋区、墨田区、西東京市では実施しています。
目黒区では、40歳以上対象の特定健診のお知らせと同時に、がん検診の受診券が送付され、区内30ヵ所の指定医療機関で受診することができ、自己負担はなく無料。胃がんハイリスク検診は20年度から導入され、X線撮影も行っていて、ハイリスク検診の受診率は33.1%、X線は2.7%と受診率はハイリスク検診が圧倒的に多く、その後の内視鏡による精密検査への移行は48%を超します。今年で導入7年以上経ち、検証作業も十分されています。費用的にはX線検診もハイリスク検診の総コストもほぼ同じとのことです。ABC検診の導入で受診率を上げる努力をお願いします。
「ネウボラ」のように、妊娠、出産、子育てと切れ目のない包括的な支援を行なうにあたり、子ども家庭部などとまたがっての作業となります。
子ども家庭部では、主体は健康部と言っていましたが、こうした問題解決は、縦割りのままでは難しいわけです。
「どこが主体だから」ということなく、連携、連動を一層強化して、齟齬のないように、区長以下一丸になって少子化対策にご尽力いただきますようお願いします。