決算委員会(10/1)

2024年10月01日

本日は、10時から決算委員会が開かれました。

昨日に引き続き款項目別の質疑です。

福祉費、子ども家庭費、健康費、環境清掃費と順を追って、それぞれの決算状況の説明を受け、質疑を行ないました。

福祉費3項の高齢者福祉費では、都市型軽費老人ホームの整備や補聴器への補助、認知症サポーター育成などへの質問がなされていました。

4項生活保護費では、ケースワーカーの増員について、要望が出されていました。

 

子ども家庭費の質疑では、児童相談所の設置や保護司会への支援、少子化対策、児童手当などについて、確認や質問がなされていました。

私からは、「保育士の職場環境について」質問しました。(以下、質問全文掲載)

 

健康費の質疑、1項健康推進費では、元気館の利用や歯科検診、ネズミ駆除などについて、質問が出ていました。

私からは、「3歳児検診における吃音に係る問診について」質問しました。(以下、質問全文掲載)

2項国民年金費では、国民年金脱退一時金について質問がなされました。

 

環境清掃費の質疑では、新宿御苑における除染土の取り扱いについて、質問が出ていました。

私からは、「スポーツゴミ拾いについて」質問しました。(以下、質問全文掲載)

款項目別の質疑は途中でしたが、17時に委員会は散会となり、続きは明日10時からとなります。

 

18時からは、高田馬場駅で催された連合新宿の街頭演説に参加です。労働基準月間に伴う連合アピールが街を行きかう皆さんに紹介され、労働相談をお知らせするビラと一緒にポケットティッシュが配られました。

私も協力議員として、連合の活動やその意義についてマイクを握り、駅を利用する方々に訴えました。

 

<保育士の職場環境について>

Q.予算委員会で、私たちの会派の山口議員が質問した「保育士の勤務時間について」、改めて伺います。
「開園時間と勤務スタートの時間が同じとなっており、早番の勤務の場合はおもちゃの片づけや園内全体の見回り、夏ならばプール掃除と水を入れるなどプールの準備をする、冬ならば加湿器をつけるというように様々な業務があるが、その時間がサービス業務になってしまうことが常態化している。」と現場の状況を紹介し、把握しているかを伺いました。
保育課長は、「各園を面談してまわり「確かに開始時間イコール勤務時間になっている。」、「開園準備等で少し早く来ている。」と聞いている」として、「改めて朝の勤務時間について、園によって違いがあるのかないのか、どういうような作業内容があるのか、把握してまいりたい。」とお答えになっていました。
どのような聴き取りがなされたか、教えてください。

また、山口議員は「こうした早番勤務の場合、業務内容がリスト化されており、黙示的に早番担当に就いた者が担当している時間は勤務時間に含まれると考える。労働基準法では「労働時間」とは「使用者の指揮命令下に置かれている時間」と定義されておりまして、雇用主から直接的または黙示的な指示を受けて従業員が業務に従事する時間のことを労働時間と言っており、これは公務員の勤務時間に相当するものか。」と、人事課長に伺ったところ「指揮命令下にある状況の中、早番で来るということはその準備が当然必要であり、それは上司の命令によって勤務を行っているというとことなので、これは超過勤務の対象になるというふうに考えます。」とお答えいただきました。
保育課のほうでも各園に対して「超過勤務の対象になります」ということを、しっかり認識してもらうよう、改善に向けて園長・副園長会議などで指導されたとのことなので、今後は指導がしっかりと履行されたことを確認するようお願いします。

Q、また、このやり取りの際に、「職員の負担軽減を図っていくという観点から、令和6年度末に保育業務支援システムの導入というものを検討している。」とのことでしたが、進捗などあればお聞かせください。

そうしたシステムが入ることで保育士の業務の負担軽減にかなりの効果が期待できるものと考えますので、しっかりと導入に向けて邁進していただきたいと思います。

Q.タブレットや携帯電話の支給など、現場の環境を整えていくように要望もさせてもらいました。タブレットが一台しかない現場では、個別のこどもの支援メニューを入れるなどの作業時に持ち回りとなり、非常に効率が悪い、携帯電話も1台だと外出する際などは自分の携帯を持っていかなければならないといった職場の声なども紹介させてもらいました。令和6年度末にICTを導入ということでの検討を進めておられるとのことでしたので、そうした点での改善はどのような議論がなされているか、教えてください。

また、私立、区立問わず、保育園の保育士の採用について、かなり苦戦をしているような状況ですので、年休取得率の低さの改善、チューター中間制度的な職員育成の仕組みづくりなど、保育士が働きやすい環境を整えていくことが安定的な確保につながるものと考えます。そうしたこともしっかりと取り組んでいってもらいますよう強く要望して質問を終わります。 

 

「3歳児検診における吃音に係る問診について」

Q.3歳児健診の問診票で吃音(きつおん)の項目が明記されているかどうか、この問題に取り組む地方議員らでつくる「超党派議員ネットワーク」が東京や山形、熊本など10つの都県の計343自治体を調べたところ、吃音の項目が明記されているのは4自治体で、全体の1~2%にとどまることが報告されました。
ちなみに、全国の自治体に示されている国が作成した3歳児健診のガイドラインにこの項目はあるが、質問の義務化はされておらず各自治体の判断とのこと。そこで伺いますが、新宿区は3歳児健診の問診票で吃音(きつおん)の項目はあるか、教えて下さい。

国立障害者リハビリテーションセンターが6月に公表した調査によると、吃音の症状が出たことのある3歳児は8.9%にのぼるとのことです。「従来思われていた値(5%前後)よりかなり大きい値」だと同センターは指摘しており、吃音診療の専門家である富里慶応大医学部助教は「多くは2歳から4歳に発症するため、3歳児健診での早期発見が重要だ」と3歳児健診での吃音の問診についての必要性が語られました。
また、九州大学病院での調査では、吃音の悩みから不登校となる中高校生がある一定数いることが確認されており、そうした影響などを考えると早期の対策が必要と考えますので、早期の発見、支援への取り組みをお願いして質問を終わります。

 

  「スポーツゴミ拾いについて」

Q.ポイ捨て防止ときれいなまちづくりやクリーン作戦など、まちの美化についての取り組みがなされています。新宿駅や高田馬場駅などでゴミ拾いのキャンペーンなどもなされていますが、参加をどのように促しているか、また参加者数の推移などを教えて下さい。

Q.「スポーツゴミ拾い」が地域に広がっているという新聞記事を読みました。「スポーツゴミ拾い」は、「スポGOMI」とも呼ばれて「ゴミ拾いはスポーツだ!」を合い言葉に、チーム対抗の競技としてゴミ拾いを楽しむイベントのことです。自治体や企業などが主催者となる大会が多いようですが、高校の授業に採り入れられたり、大学などでも行われているとのこと。
3~5名でチームを組んで、競技時間は60分。拾い集めたゴミは、タバコの吸い殻、空き缶やペットボトルなどの資源ゴミ、燃えるゴミ、燃えないゴミなどに分別して計量し、集めた重さによってゴミの種類ごとに定められたポイントを獲得。合計獲得ポイントで勝者が決まります。
「ただのゴミ拾いと違い、スポーツ性で多くの人を引きつけ、環境意識を持続させることができる」と開催した自治体では効果ありとの判断です。また、参加した方々は「ポイ捨てゴミが気になるようになった」など環境意識が高まったようです。こうした取り組みを新宿区でもお考えになったらいかがでしょうか、お考えをお聞かせください。

「スポGOMI」は、日本国内だけでなく、韓国、ミャンマー、ベトナム、ハワイ、パナマなどからの要請もあって大会を開催するなど国境を越えて広がっており、昨年はワールドカップも開催されました。これまでは、全国の地方大会を勝ち抜いた高校生が集結した「スポGOMI甲子園」なども開かれています。新宿区は、外国人や大学も多く、国対抗や大学対抗戦での大会など企画にも広がりが持てそうですし、若者や外国人の参加、区政への参画といった課題への効果も見込めるものと考えます。
興味を持ちそうなところに紹介やサポートなどアプローチしていくことで、街の美化などへの意識啓発において幅広く取り組まれていくことを要望して質問を終わります。

 

アーカイブ

ページトップへ