本日は、超党派の有志議員で健康部、福祉部、子ども家庭部、教育委員会の各所管から、新型コロナウイルス対策の現況と今後の取り組みについて、ヒアリングをしました。
まず、健康部では保健センターを担当しているので、PCR検査への対応やその進捗状況などの説明を受けました。
「PCR検査を拒否するケースはない」とするものの、症状によってはまず医師の診断を受けた後ということになっているようで、人によっては「たらい回しにされた」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、「都から1日の検査数の縛りはあるか?」との問いには、「ない」とのこと。
検査件数や感染者数、経過観察の数など、都の公表と並ぶとして、区独自での発表は行なわないとの見解でしたが、拡大の恐れがある場合は各種情報を公表していくことも考えているようです。
他に、マスクの不足に対する要望や無症状期も含む定点調査による感染者の捕捉など、様々な点で指摘や意見交換がなされました。
次に、福祉部、子ども家庭部、教育委員会の合同ヒアリングです。
福祉部からは、寄附されたマスクや都から回ってきたマスクの行方、高齢者を含むハイリスク層のケアなどが説明されました。
続いて、教育委員会からは昨日通達があった学校再開についてなどの説明を受け、登校時の検温体制のあり方などが議論されました。
また、保護者の収入減による就学援助への流れ込みなど、ケアを要する取り組みなどについて、混乱が起きぬようにと要望がなされました。
学校や幼稚園では、オリンピック・パラリンピックがらみの行事や運動会、修学旅行などの実施が延期となり、大幅な日程の組み換えとそれに伴う各種ブッキングが必要となることから、とても大変な状況が予想されるとのこと。
直近の課題としては、手洗い洗剤や除菌剤、ペーパータオルやマスクなどの入手に苦労しているようで、危機管理課などにも当たって必要数の確保に努めているとのことでした。
子ども家庭部からは、学校再開に合わせた児童館や「ひろば」の再開や学童クラブの状況について説明を受けました。
こちらも、子どもたちの出入に気をもみつつ、体制を整えていくこととなります。
新宿では、新型コロナウイルス対策として、PCR検査など感染に疑いがある方への各種相談はもとより、中小企業者への緊急融資、区民税や国保の納付猶予、公共料金の支払い猶予など、様々なお困りごとに対応するように努めています。
中小企業者への緊急融資などは、国の融資と併用できることや手続きの簡単さからも人気のようで、受付予約が4月の上旬になってしまうほど。
「融資が遅れて、倒産してしまったら大変だ」と、1日も早く対応できるよう、私たちも区に発破をかけています。
また、小中学校では、子どもの居場所づくりには早くから対応してもらえたので、あまり保護者からも相談はなかったようです。
そして、私たちも心配していた給食についてでは、生活保護や就学援助準用世帯への給食費相当額の支給もなされました。
お金で解決が良かったかは分かりませんが、欠食児童・生徒が出ないようにはなるだろうと一安心はしています。
新型コロナウイルス感染症対応については、今後も様々な点で混乱が生じることが予想されます。
私たちも地域でしっかり情報収集し、必要な対応、優先順位など、区の取り組みをきちんと聴取した上で、より良い解決策を考えていきたいと思います。