最近、ESDを取り入れる学校が増えている。
ESDとは、Education for Sustainable Developmeto=「持続可能な社会づくり」を目指す教育。
持続可能な社会をつくるためには、地球温暖化や天然資源の枯渇など、地球規模での課題を解決する能力が求められる。
子どもの頃から、物事を批判的に考えて本質を見抜く力や、未来を予測して計画を立てる力を養い、問題解決に必要な能力を育むことが、この教育の目的だ。
環境省は、都道府県ごとに、地域の環境や歴史の学習にESDの視点を取り入れたプログラムを作成。今後は、これを参考にしたESDに取り組む学校を増やしていく考えだ。
例えば、「川をきれいにし、魚を放流する」
これに対して、
「川はきれいにしてもすぐに汚れるのでは?(批判的思考)」
「地域にとってどのような意味があるのか?(多面的思考)」
「他の人も手伝うと活動が広がるな(他者との協力)」
「そもそもなぜ川は汚れたのか?(歴史とつながり)」
などを、子どもたちがそれぞれ調査、議論し、学んでいく。
ESDの最も重要な点は、価値観の転換であり、既成の教育では対応しきれない部分が多い。
こうした教育を取り入れて、今後日本が直面するであろう環境やエネルギーなどの問題に対応できる、グローバルな人材を育てる必要があると考える。