民主党は7日午後、民主党代表選挙の立会い演説会を東京の新宿駅西口で開きました。
各候補は、集まった聴衆を前に代表選に臨む決意を訴えました。
細野豪志 候補
われわれには『共に生きる社会をつくる』という理念がある。
政治というのは社会の仕組みをつくり、いざというときには頼りになる国をつくるべきだ。
社会保障というのは世の中をしっかりと機能させる助け合いの仕組み、これを守っていくのが我々の役目だ。
また、貧困の連鎖があってはいけないので、教育を充実させ、しっかりと子どもたちを支えていかなければならない。
ここが民主党の役割だということを国民の皆さんに分かってもらいたい。
民主党が反省し、生まれ変わらなければ『共生』という考え方が再び国民の皆さんに届くことはない。
長妻昭 候補
日本を最もダメにしているのが格差拡大。
格差の考え方が、安倍政権と私たちではまったく違う。
格差拡大で人の能力が潰されているなかで何が経済成長か。
過労死に陥る若者を増やし、親の介護や子育てで会社を辞めざるを得ない人たちが増える状況を放っておきながら何の成長なのか。
能力を最大限発揮できない環境に多くの若者を置いて何が成長か。
格差を是正し一人ひとりの能力を最大限発揮させる、そういう社会をつくることこそが民主主義だ。
そうした社会づくりが、経済成長の基盤を固めることになる。
岡田克也 候補
『民主党が早くしっかりしろ』という声を多くいただいた。
民主党再生に必要なことは、第一に国民の立場に立ち、国民の声を聞くこと。
国民の皆さんと対話し、そこからさまざまなニーズに気づき、それを政策として積み上げていくこと。
そして、最も重要なことは、『熟議と決断』。
徹底的に議論をし、政策を練り上げ、決断する。
そしてその決断に従って、一致して行動する。
そういう政党文化を創り上げる決意だ。そして自民党に代わるもう1つの政権政党をつくり上げる。
それは民主党のためではなく日本のため、国民の未来のためにどうしても必要なことだという信念でこの代表選挙を戦い抜く決意だ。
三者三様の訴えでした。
皆さんのご意見もしっかりと聴きながら、これからの民主党の舵取りをする代表を決めていきたいと思います。