歳末になり、駅頭で募金や社会鍋などを見かける機会が多くなった。
弱い立場の方々への救済も少々変化が起きている。
最近のものだと「フードバンク」などが根付き始めている。
「フードバンク」とは、捨てられかねない食品を役立て、困窮者などに配布する活動だ。
ラベルの誤記や包装の破損、賞味期限が近付いたなどの理由で店頭に置けなくなった商品を、スーパーや小売店からもらってきて、シングルマザーや失業者らに提供する。
都内にあるNPO法人では、困窮者への配布のほか、児童養護施設やDV被害者のシェルターへの寄付なども手掛けている。
最近では、スーパーだけでなく、食品・飲料メーカーなど大手企業も協力しており、旧デザイン品や過剰在庫商品、賞味期限の近付いた災害備蓄商品などが寄付される。
「食にたずさわる会社として、廃棄されるより、誰かの口に入り、役立ててもらう方がうれしい。」とのこと。
食べ物に困っている人は、家族、友人など頼れる人が少なく、孤立しているケースが多い。
食の負担が軽くなるだけでも、大いに救いになるようだ。
運営資金や人手の確保など、まだまだハードルは多いようだが、こうした活動の広がりを支援していきたい。