寄書き<小野きみ子 前新宿区議会議員>

2014年10月03日

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伯母にあたります「小野きみ子」(前新宿区議会議員)からのレポートを掲載します。

 

「介護・医療両保険 橋渡し特区」の設立を!

  私は、腰を打って三度目の入院をしました。 9月12日(土)の朝、ベッドから立ち上がって洗面に行こうとしたら、スリッパが滑り、ベッドとテーブルの間に落ちて立ち上がれなくなりました。 板敷の床に不自然な形で倒れているのが苦しくて、ベッドの枕元の棚上にある電話の子機を引き落とそうともがいていたら、運よくコードが指先に巻きついたのです。 それでやっと電話ができて、すぐに妹が飛んで来てくれました。 ところが、妹一人では私をベッドまで抱き上げられないので、姪を呼んで二人がかりでベッドに座らせてくれたのです。その後、ホッとして二人には帰ってもらいました。 ところが、今度はトイレに行きたくなり、棚につかまりながらトイレに入りました。 用を足して、ベッドに戻ろうとしたら、ユニットバスとキッチンの床との間は約30センチの高低差がありますので、またしてもスリッパが引っ掛かって、私はキッチンに落下して、気絶してしまいました。 気がついたのは夜です。数時間、冷たい床の上に倒れていたので寒くてたまらず、何とかクーラーを停めようと思ったのですが、腕も腰も痛くて、四つん這いにもなれません。 ナメクジのように1時間に10センチぐらい進んでは気絶し、ナメクジと気絶を繰り返していましたら、月曜日の8時前。妹が、私を病院に連れて行こうと迎えに来たのです。 妹はびっくりして、救急車を呼びました。私は生まれて初めて救急車に乗って、百人町の山手メディカルセンター(旧:社会保険中央総合病院)に搬送してもらいました。 腰の左側の骨が折れて、両膝の外側がひどく腫れていました。ところが、整形外科の病室は空きがなく、「診療が終わったら帰宅して下さい」とのこと。 絶望的になりましたが、予約していた呼吸器内科で訴えたら、内科の病室に入れてくだいました。 リハビリも始めて、何とか一人で立てるし、歩行機を使えば歩けるようにもなりました。 しかし、入院中の私は、看護士さんが付き添って下さり、車椅子も押して下さいますが、外来の場合、介護士さんは病院内に入れません。 ですから、病院内で車椅子を押せるのは家族に限られるのです。私は妹に押してもらいましたが、周りを見ていると70代と思われるおばあさんの車椅子を、80~90代と思われるヨボヨボのおじいさんが押している姿があり、胸が痛みます。 私が議員だった時、先輩からこの悩みを聴いて、早速予算委員会で「新宿区は、医療保険・介護保険 橋渡し特区になってほしい」と提案したのですが、実現しませんでした。 しかし今は、政府が「地方創生担当相」を置く時代です。 「予算のバラマキの窓口に過ぎない」と懸念する人も多いようですが、私はこれを『地方独自の特区も認められるチャンス』と受け止めたいのです。 民主党に『医療・介護両保険 橋渡し特区』の実現をお願いしたいと切実に思います。      

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