本日は、10時からオリンピック・パラリンピック・文化観光等特別委員会が開かれました。
第一次実行計画(素案)に対するパブリックコメントの実施結果について、説明を受けて、質疑となりました。
東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた気運醸成やビヨンドの活用、漱石山房の更なる利用啓発など、多岐にわたり議論しました。
私からは「まず、区内の子どもたちに漱石を知り、興味をもってもらうことが先決ではないか。教育委員会に各学校の図書室で漱石月間など催すよう、具体的な協力を要請したらいかがか。」など意見しました。
昼前に質疑も終了し、散会となりました。
午後は、2018年度地方財政セミナーに出席しました。
毎年この時期、恒例の勉強会ですが、中身がハードで頭から煙の出る思いです。
井出慶大教授の講演「生活保障と自治体の役割-自治体財政構想PTの議論から-」を聴きました。
「先進国の中で、日本の母子世帯の就労率は上位だが、貧困率は1位だ。」
「現役世代への救済の度数は低く、大半が高齢者向けである。」
など、データを示しながら、分かりやすく日本の現状が説明されました。
「経済成長依存ではこの先もたないことをほとんどの国民は理解している。また、自己責任という言葉のもとに全てが整理される社会へ向かっている。」
など、国民が不安に思うことについて、的を射た指摘の連続。
その上で、税と社会のあり方について、「コモンニーズ」という視点が必要との提起が語られ、締めくくられました。
所々でリベラルや政治の立ち位置への突っ込んだ話もあり、政治家の私は背筋が伸びる思いをしながら、とてもしびれる時間となりました。
次に星野和光大教授の講演「地方税財政をめぐる課題と今後の方向性」を聴きました。
まず、地方財政制度の概要とポイントが語られました。ここ10年を振り返った上で、近年の一般財源をめぐる特徴と論点について教えられ、格差是正についての仕組みが示されました。
最後に、一般財源総額確保など、今後に向けての取り組みについての提案で締めくくられました。
この講演内容は非常にためになるもので、これから第一回定例会が始まり、財源や予算について、質疑が続きますので、その前に聴くことができて良かったです。
もう一つ、地方自治総研の其田研究員の講演もあったのですが、インフルエンザを患った妻が病院に行くので、子守を任されており、残念でしたが失礼しました。
それぞれ難しい講演でしたが、頭を鍛える良い機会となりました。
今日の学びをしっかり咀嚼し、糧として、議会活動に繋げていきたいと思います。