各地域で、働く意欲のある高齢者に、就労の場を提供する取り組みが進められている。
超高齢化社会と地域で不足しがちな介護や子育て分野とのマッチングをすることにより、互いのニーズに応え、人材不足の解消など問題解決への期待がされている。
取り組みの多くは、高齢者の生きがい作りのため、地域のNPOや企業に働きかけ仕事を掘り起し、就労セミナーで働き手を募る方式だ。
特養入居者の話し相手や食事介助、保育の補助など仕事は様々だ。
「若者の仕事を取るのでは?」と懸念される向きもあるが、高齢者が数人で週1~2回ずつ働くなど、仕事の分担など工夫をすれば十分に住み分けは可能。
また、高齢者には多様な人材がいて、短時間でも力を貸してもらえれば、地域の大きな力になるとのこと。
「仕事があると生活のリズムが作りやすい。」
「年金以外に収入があるのは助かる。」
「家にとじこもりがちだったが生活に張りが出た。」
との意見もあり、調査によると、うつ傾向が改善したり、就労日以外の活動量が増え、健康面の効果も大きい。
社会に貢献したいという意欲のある高齢者の活用は、人口減少時代を迎えた現在、超高齢化社会を乗り切るためには欠かせない。
様々な仕組み作りは喫緊の課題と考える。