全国学力調査の分析で、「親の所得や学歴が子どもの学力に大きく関係する」という結果が出た。
俗に言う教育格差だ。
しかし、家庭の格差を乗り越えた学校が存在するのも明らかになった。
こうした学校では、
①小中連携に力を入れている。
②教師間、学校間の連携が良い。
③家庭学習をしっかりさせる。
という3点が共通事項だ。
①では、行事や教員の交流より、生活や学習指導方針の共有に重点が置かれた。
②では、授業を見せ合い、教え合う、現場研修を重視した。
③では、子どもが分からないことや関心事を調べ、ノートで毎日提出する。それをしっかりと教員がコメントを書いて返すことを徹底した。
全て、普通のことのようにも思えるが、なかなかできないのが現実のようだ。
もちろん学校だけで格差を解消できるわけではなく、保護者や地域もしっかり連携しての結果であろう。
いずれにしても、家庭の環境で学力が左右され、格差が連鎖していくのは全力で防がなくてはならない。
次世代のことを考え、社会全体で多角的に取り組む必要がある。