本日は、昼の12時からNHK BSプレミア「踏まれた草に咲く花」というドキュメンタリーを観ました。
番組は、婦人保護施設「生野学園」を設立した、金本富美子さんが関係した方を中心に取材が始まりました。
戦争により、愛しい人を奪われ、人生を変えられた女性から当時の話を聞いていきます。
そうした一端から、金本さんと共に「売春禁止法」制定に尽力した藤原道子参院議員の話となり、当時秘書をしていた伯母の小野きみこの所に語って欲しいと話が来たのです。
伯母は、「無謀な戦争のつけが女性や弱者にまわされたことへの怒りが当時の国へと向けられた。そうした流れの一つとして売春禁止法は形となったものと思う。」と話していました。
家族との死別、貧困、売春など、戦争で多くの女性が負の連鎖から傷ついていったことが改めてよく分かりました。
そして、当事者はもちろんのこと、女性保護に取り組んだ関係者の方々の苦労も筆舌に尽くしがたいものだったことも理解しました。
話が進むにつれ、立ち直っていく人間の力強さを感じながらも、戦争は戦場とは関係ない所でも全てを奪い、人生を大きく変えてしまう悲惨さが分かり、絶対に許してはいけないと思いました。
最後に伯母は、「種をまき、咲くことを夢みることができなければ、活動を続けていくことは難しい。金本さんは、それができた人でした。」と結んでいました。
新宿もシングルマザーや貧困など、苦しんでいる女性が多くいます。
「そうした支援に全力を尽くそう」と改めて考える良い機会となる番組でした。